FUJIWALABO

URA omotesando building . Tokyo


FUJIWALABO . photos: © Sadao Hotta

表参道の裏に建つ小さな複合建築プロジェクト。











表参道界隈には、住居、ショップ、オフィスが混在した魅力的な環境が広がる。不動産業を小規模に営む施主からは、住まい、ショップ、ギャラリー、オフィス、SOHOいずれにとっても魅力的な良質な都市のストックが求められた。丁寧にリサーチしてみると、住宅地の建築規制と地形の凹凸が、この街独特のヒューマンスケールの建築群と地形の有機的な応答をつくりだしていることがわかる。
また、東京のファッション•デザインの一大発信地である表参道は、日々まるで街全体がひとつの有機体であるようにして、様相が変化する。建築デザインだけではなく、インテリアやグラフィックや建物の使い手のセンスによる街角の雰囲気様相の変化は、普通の建物や普通の路地を生きた環境として使いこなす、空間の使い手のハイレベルな創意の蓄積である。
空間の使い手を刺激し、表参道の多様なアクティビティ、プログラムが立体的に同居していく、街から生えたキノコのような新しい生き生きとして積層建築の在り方を考えた。

設計の工夫
1、環境との応答から開口部を変化させる。各層異なる光空間の質をつくる。
2、ライトコート(光庭)、外庭、L字バルコニー、ルーフバルコニーなど、各層で外部環境を体験できる空 間、中間領域をつくる。
3、裏道を立体的に引き込む。都市を登り降りするような。
4、建築のスケルトンの価値を高めるために、外断熱、壁柱、逆梁による純度の高いスケルトンの設計。
5、メンテや改修しやすい設備配管の集約化。
6、内装インフィルの乾式工法化。
7、街の変化に応答し続けながら、個性的な味わいを持つ建築。
8、ハンドメイドのスチールサッシ、シンプルな照明計画、分厚い壁とシンプルなディテールの対比。気の利いた建築。
by Teppei Fujiwara / Fujiwalabo


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